2024-08-27 HaiPress
「知床旅情」を歌った森繁久弥さん(右)と加藤登紀子さん=1979年7月、日比谷野外音楽堂で
昭和の名曲を聞きながら、時代背景と誕生の秘話などが学べるインターネットテレビ「デモクラTV」の公開番組「昭和歌謡千曲一夜」が9月12日から始まる。隔週木曜の放映で、初回、取り上げられるのは「知床旅情」。収録は東京・中目黒のスタジオで、観覧者も募集している。
二木啓孝さん
紀那きりこさん
番組の司会は、昭和の大衆史にも詳しいジャーナリストの二木啓孝さんと俳優紀那きりこさん。毎回、昭和を彩った流行歌1曲にスポットを当て、ゆかりのあるゲストや識者とともに、関連する音源や映像を視聴しながら、その歌が刻んだ時代の断面や今に伝えるメッセージなどを深掘りしていく。
初回の「知床旅情」は昭和を代表する名優森繁久弥さんの作詞作曲で自ら歌い、後に加藤登紀子さんが大ヒットさせた。90人近い犠牲者を出した知床半島沖の海難事故を後世に伝えようと森繁さんが自主製作した映画が、歌の生まれるきっかけとなった。映画と歌に込めた森繁さんの思いは、偶然にも歌い継いだ加藤さんの生い立ちとも交錯し、深まっていく。ノンフィクション作家で「昭和街場のはやり歌」の著作もある前田和男さんらが、この曲に潜むいくつかの謎を解き明かす。
スタジオでの観覧料は千円で定員30人(先着順)。ネットでの視聴はデモクラTVホームページでのメールアドレスとパスワード登録が必要。申し込み・問い合わせは同TV=(電)090・8778・5453=へ。
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