2024-09-12 HaiPress
練習場所の確保が課題となっている現状を説明する古畑篤郎選手(右)=世田谷区で
日本パラ陸上競技連盟と東京都世田谷区などは11日、区総合運動場陸上競技場をパラ陸上のアスリートに練習拠点として開放するなど、パラ陸上の振興に向けて連携する協定を結んだ。
協定では区が練習や大会の場所を提供するほか、競技の普及活動にも協力。連盟は、区が開くパラスポーツイベントなどに選手を派遣するほか、パラ陸上の体験イベントなどを開く。
総合運動場は2021年の東京五輪・パラリンピックで米国選手団の拠点だったこともあり、協定には大会のレガシーを残す意味もある。11日に競技場であった調印式では、連盟の増田明美会長と保坂展人区長らが協定書を交わした。
車いすや専用の器具などを使うパラ陸上は、健常者の選手と同時にトラックを使うのが難しい場合もある。調印式に出席した車いす陸上のロンドンパラリンピック代表の古畑篤郎選手は「競技場を開放してもらえると思い切り走れる。競技力の向上につながる」と感謝した。(佐藤航)
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