2025-11-21 HaiPress
〈密着マーク・町田〉
決勝を前にした選手の口からしばしば語られる言葉ではある。ただ、この人が言うと、その重みはひと味違った。「ファイナリストになるか、チャンピオンになるかでは、だいぶ違う」。22日の天皇杯決勝を前に、FC町田ゼルビアの中山雄太はかみしめるように語り、今度こそ栄冠を手にする決意をにじませた。(加藤健太)
FC東京に2ー0で勝ち、クラブ初の決勝進出を決めた16日の天皇杯準決勝。ボランチで起用された中山は、延長戦の後半途中までピッチに立って勝利に貢献した。

町田ーFC東京後半、FC東京・佐藤(右)と競り合う町田・中山=16日、国立競技場で(芹沢純生撮影)
試合後、国立競技場の取材エリアで天皇杯優勝への意欲を問われると、五輪やワールドカップ(W杯)にまつわる自身の体験に思いをはせながら、こう漏らした。
「オリンピックも、オリンピアンとメダリストはだいぶ違う。W杯もメンバーに選ばれはしたけど、出られていない。やっぱり出られた選手と得られるものは違うので…」
2021年の東京五輪。中山は日本代表の主軸として活躍したが、準決勝でスペインに惜敗。3位決定戦もメキシコに敗れ、メダリストにはなれなかった。

決勝に向けて意気込むFC町田ゼルビアの中山雄太=20日、東京都町田市で
2022年のW杯カタール大会もそう。メンバーに選出されたものの、その直後に当時所属していたイングランド2部の試合でアキレス腱(けん)に大けがを負い、本大会の出場はかなわなかった。
あと一歩で逃してきた経緯があるだけに、「苦い経験があったからこそ、今回は(優勝を)成し得たと言えるようにしたい」と打ち明ける姿には説得力があった。
柏レイソルの育成組織で力を付け、ト...
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