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超高齢化社会を「健康に全うできる生き方を」 TAZ代表・高橋祥子さんが生命科学で挑むアンチエイジング

2025-12-08 HaiPress

<マイストーリー>

65歳以上の高齢者が総人口の3割を占める日本で、健康寿命を延ばすことを目指し、2020年に設立された「TAZ(たづ)」(文京区)は、老化を予防する食品の研究開発や創薬などに取り組んでいる。生命科学者で代表取締役の高橋祥子さん(37)は、「病気にならずに生涯を終える人の数を増やしたい」と話している。(竹谷直子)

事業への思いを語る高橋祥子さん=品川区で

◆「生命科学者」父の職場見学がきっかけ

高橋さんが生命科学者を志した原点は中学生の時、父親が働く総合病院を見学したこと。多くの患者を目にし「治療も大事だが、病気になる前の予防ができないのか」との思いを強くした。

東京大学大学院博士課程在籍中の13年には、遺伝子解析を手がける「ジーンクエスト」を起業。遺伝子情報を読み解くことで、かかりやすい病気のリスクを知り、回避できるようになるサービスを提供してきた。

その後、世界的に抗老化科学への関心が高まる中、分子栄養学を専門とする東大大学院の研究者らと「たづ」を設立。社名は、長寿の象徴で、古語で「たづ」と表記される「鶴」に由来する。

◆加齢に伴う不調「本人にも国の社会保障にもよくない」

「ほとんどの人が病気になって亡くなるのが...

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