2026-06-01 HaiPress
タバコ問題を扱う国内唯一の専門紙「禁煙ジャーナル」編集長の渡辺文学(ふみさと)さん(88)=東京都世田谷区=が、最寄り駅周辺のポイ捨てタバコの吸い殻拾いをほぼ毎日続けている。2019年1月に始め、累計本数は約13万本に。環境を汚染するタバコへの批判と実害を示す定点調査で、街の美化も兼ね「ライフワークになった」と語る。31日は「世界禁煙デー」。(山本哲正)
禁煙ジャーナル国立がん研究センター研究所疫学部長だった故平山雄さんと渡辺さんが1985年に設立した「タバコ問題情報センター」(東京)が、1989年4月に創刊。今年6月に381号を発行。タバコの害を積極的に情報発信し、2012年に日本医学ジャーナリスト協会賞の特別賞受賞。
「75、76…」。14日朝、京王線芦花(ろか)公園駅周辺で渡辺さんが車道、歩道を見回り、この日の本数をカウントしながらトングで吸い殻を拾い集めていた。ついでに空き缶や紙くずも拾う。タバコの空き箱も幾つかあった。
名付けて「新型モク(タバコの隠語)拾い」。他人が捨てた吸い殻を再び吸う「昭和のモク拾い」とは目的が真逆だ。

「加熱式タバコの吸い殻も」とトングで拾い上げる渡辺文学さん。両端とも焦げがなく、すぐに分かるという=東京都世田谷区で
「ぶんがくさん」の愛称で知られ、日本の嫌煙権運動を半世紀にわたりけん引してきた。スクワットやダンベル持ち上げなどを毎日続けるスリムな体で、動きはヒョイヒョイと軽快。米寿を迎え、不整脈が見つかって昨年11月にはペースメーカー装着手術を受け、吸い殻拾いは6日間休んだ。雨天も休むものの、実施日率は約85%だ。
2269日目だったこの日に拾った吸い殻は、1時間強で95本。うち32本は両端に焦げのない加熱式タバコだった。渡辺さんに...
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