2026-07-13 HaiPress
相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件は今月、発生から10年となる。東京都大田区の平井誠さん(53)は重度訪問介護事業所で働きながら、事件に対する考えを障害者福祉に関わる人などさまざまな人に聞き、YouTubeで伝える「おくやまプロジェクト」を主宰している。「10年たって社会の何が変わったのか、事件を繰り返さないためにどうしたらいいのかを問い続けたい」と話す。(北條香子)
相模原障害者施設殺傷事件2016年7月26日未明、相模原市緑区の神奈川県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」に、元職員の植松聖死刑囚が刃物を持って侵入。入所者19人を殺害し、職員2人を含む26人に重軽傷を負わせた。2020年3月に横浜地裁で死刑判決を受け、確定した。
「簡単にあっちとこっちで線を引いて分けて、あっちの人は視界から消えてもらう、こっちに来させない」。6月末、茨城県土浦市の公園で、平井さんがフォトジャーナリスト柴田大輔さん(46)=同県龍ケ崎市=にカメラを向けた。

やまゆり園事件について語る柴田大輔さん(左)を撮影する平井誠さん=6月、茨城県土浦市で
「命を奪っていいというのも、その延長。事件が内包していた社会の問題は、そういうところなんだろう」。障害者の自立生活センターでも働く柴田さんの言葉に、平井さんは何度もうなずいた。
プロジェクトの名称は「1億人のやまゆりプロジェクト」の略。趣味で映像を撮っていたこともあり、「事件に関わる問題を日本全体で考えるべきだ」との思いから、2022年9月に始めた。これまで障害のある人や家族、施設職員、僧侶らにインタビューを重ね、柴田さんが9人目だ。
事件で殺人罪などに問われ死刑が確定した元職員、植松聖...
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