2026-08-06 HaiPress
地域の大人が抱える課題を、児童が本気で解決しようという授業に、大田区の小学校が取り組んでいる。その様子をカリフォルニア大バークレー校(UCB)の教授が視察した。世界屈指の名門といわれる大学の研究者が注目する授業とは、どんなものなのか。(榎本哲也)

地域の人が解決してほしい課題などについて質問する児童たち=東京都大田区の区立北糀谷小学校で(石橋克郎撮影)
7月中旬、大田区立北糀谷(きたこうじや)小学校の体育館。大人たち12人が5年生約40人を待っていた。石井あゆ美主幹教諭(42)が「地域や社会について学んで、課題を見つけ、自分たちなりの提案をしていきます。今日はその第一歩」と児童たちに呼びかけた。
「おおたの未来づくり」という区独自の授業で、5、6年生が対象。地域の企業や団体で活躍する大人が「授業パートナー」として参加し、児童が地場産業や地域活動を学び、ものづくり、地域創生に挑戦する。
この日のパートナーは町会・自治会役員、区役所職員ら。5カ所のブースに座ると、児童も5チームに分かれ、大人たちと向き合った。パートナーの活動や要望、悩みを聞き、解決策を考える授業が始まった。

モニターを使いながら授業をする区役所職員=東京都大田区の区立北糀谷小学校で(石橋克郎撮影)
この授業を興味深く見学していたのがデボラ・マッコイさん(60)。UCBで教育改革や都市計画を研究している教授だ。
きっかけは4年前。米サンディエゴで学会に出席したマッコイさんは、キャリア教育が専門の三村隆男・早大名誉教授(72)が発表で触れた「おおたの未来づくり」に感動。三村さんに頼んで、一昨年に北糀谷小を初めて視察した。この日は再訪問で、三村さんも通訳を兼ねて同行した。
「この授業は、私が実践している『Yプラン』と似ている」とマッコイさん。
Yプランとは「Youth-Plan,Learn,Act Now(若者による計画・学...
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