2024-11-08 HaiPress
サッカーJ1のFC町田ゼルビアが、業界の人材育成に力を入れている。プロスポーツの仕事に興味がある学生をアルバイトで受け入れ、試合運営や集客方法などを実践的に学ぶ場を提供。町田にとどまらず他クラブの就職にもつなげている。(加藤健太)
サッカー界の人材育成機関としては、専門学校「JAPANサッカーカレッジ」(新潟)が代表的で、多くのJクラブに卒業生を送り込んでいる。
新たな集客案を話し合うFC町田ゼルビアの学生アルバイト
一方、首都圏の大学や専門学校に通いながら、現場経験を積めるところが町田の利点。クラブによると、仕事の裁量が他クラブよりも大きく、実際に公式ホームページの選手紹介ページやグッズ、会場で配るチラシは学生アルバイトのデザイン案が採用された。
学生アルバイトを統括する運営・広報部長の岡田敏郎さんは「サッカー業界は人材不足。若い世代を育てて、送り出していきたい」と受け入れに積極的な理由を語る。
現在、広報部で働く男子専門学生はPR動画の編集を担当する。SNSの知見をいかして、選手の素顔を広める企画「ゼルビーカメラ」を親しみやすく仕上げた。
試合運営に携わる女子大学生はサッカー観戦が好きで応募した。スタジアムに掲示する案内サイン作りを担う。「お客さんが笑顔で楽しんでるのを見るのがやりがい」といきいきと話す。
クラブによると、学生アルバイトの経験者が5年連続でJクラブに新卒で就職するなど延べ15人を送り出した。来年2月から働ける学生を16日まで募集している。詳細はクラブHPへ。
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