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自分だけに見える「幻視」を描く 完治の難しいレビー小体型認知症、三橋昭さん「生きている証しを残したい」

2025-11-20 HaiPress

レビー小体型認知症を患う三橋昭さん(76)=大田区=には、実在しないものが見える「幻視」の症状がある。毎日のように自宅の天井や壁に見える絵柄を、コピー用紙などに描きためている。完治が難しいとされる病の不安と闘う中で「生きている証しを残せれば」との思いで始めた。(西川侑里)

三橋さんの幻視を題材にしたショートムービーの一場面

◆「見えるのは2、3秒。まばたきをすると消えてしまう」

「ベッドに横になってぼーっとしている時に、飼い猫がとことこと(歩いて)やってきたので、なでてあげようとしたんですね。でも背中に手を伸ばすと、すっと、体の中に手が入っていってしまったんです」

10月下旬に横浜市内であった三橋さんの講演会兼作品展には、100人余りが来場。三橋さんは最初に飼い猫の幻視が見えた時のことをこう語った。「何で、っていう感じですよね。非常にびっくりしました」と当時を振り返る。

飼い猫の幻視を見た時の驚きを講演で語る三橋昭さん=横浜市西区で

毎回違う動物や植物が登場するといい「見えるのは2、3秒で、もって4秒。まばたきをすると消えてしまう」「白黒で平面なことが多いけど、たまにカラーで立体的に見える」と詳細を説明。「最近はかわいい女の子が(幻視として)出てきてほしいと、欲も出ます」とユーモアを交えると、客席から笑いが起きた。

◆当初は「何も分からなくなるのが不安で」

「威嚇し合うカエルと魚」の幻視画

展示された約50点の「幻視画」のタイトルは、「ヤツデから精を吸っている動物たち」「多足の馬」など現実離れしたものも多い。来場した風間晃子さん(81)は「お見事。絵はがきにしたい」と感嘆。ほかの人からも「かわいい」「うまいよね」などの声が上がった。

ヤツデから精を吸っている動物たちの幻視画

三橋さんは世田谷区で生まれ、映画の助監督や会社員をへ...

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