2026-06-14 HaiPress
〈東京ガチ中華〉第23回
中国ワインを飲むと頭が痛くなる。2023年に寧夏(ねいか)回族自治区を旅したとき、そのイメージが覆された。

ブドウ畑や風力発電施設が広がる寧夏回族自治区(2023年撮影)
内モンゴル自治区と陝西省に挟まれ、冷涼で乾燥した気候が心地よい寧夏。首府・銀川では黄河が北に向かってゆっくりと流れ、かんがい用水を引き込むように多数のワイン醸造所が点在する。その1つ、同地区を代表する「西鴿酒庄(シーガージウジュアン=シーグ・エステート)」のよく手入れされたブドウ畑と豪華な醸造所が印象的だった。試飲した赤ワインは渋みと果実感のバランスが良く、しっかりとした味だった。

西鴿酒庄のエントランス(2023年、寧夏回族自治区で)
日本に帰国後、寧夏にまつわる食の話がなかなか見つからなかったのだが、東京ビッグサイト(江東区)で開かれる輸入酒の展示会に中国ワインが出品されると聞き、足を運んだ。
会場の片隅に、西鴿酒庄のワインがあった。白いハトのラベルが特徴的な看板ワイン「玉鴿(ジェイドダブ)」。ブドウは130年前に欧州から持ち込まれ、今では中国固有の品種となった「カベルネ・ガーニッシュ」などを使う。

西鴿酒庄のワインを紹介する巴さん
輸入する「升恒酒業」(山梨県昭和町)の秋永隆明営業担当部長によると、寧夏は世界屈指のワイン産地の米ナパバレーと同じ北緯38度付近で、世界最大のシャンパン醸造元を配する仏LVMHグループなど海外資本も参入し、「今1番人気のある産地」と話す。
中国のワインブームについて秋永氏は、経済発展を遂げた2000年以降に沸き上がり「ビジネスで成功し『自分のワインを作りたい』というオーナーも出てきて、各地にワイナリーが増えた」という。その追い風の中、仏ボルドー大でワイン醸造を学んだ張言志(ジャンイエンジー)氏が2017年に創立したのが西鴿酒庄だ。
ブースでワインの説明をしていた巴さん(30)はワイン産地でもある山東省...
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