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小さな体育館は、巨大アリーナに負けない魅力があった サンロッカーズ渋谷と青学のラストゲーム

2026-06-16 HaiPress

〈ウォッチ・バスケBリーグ〉

Bリーグ1部(B1)サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)は、トヨタアリーナ東京(TAT=東京都江東区)での主催試合で、未来の可能性を見せた。期待は高まる一方、別れも迫っていた。2026年4月26日、リーグ開幕からのホームアリーナ青山学院記念館(渋谷区)でのラストゲーム、アルティーリ千葉(A千葉)戦を迎えた。(渡辺陽太郎)

◆短所ゆえの一体感最上段から選手に声が

小中高校や大学──。誰もが、どこかで見たような扉をくぐると、売店のポップコーンの香りが漂う。「ダムッ。ダムッ」。かすかに聞こえる音が仮設スタンドの間を通ると鮮明に。目の前に黄色を中心に装飾されたコート。軽快な音楽やレーザー光線、スモーク──。派手な演出で期待を高めた後は、長身の屈強な選手たちが激しく体をぶつける戦いが始まる。非日常のエンターテインメント空間だ。

コートとの距離が近く、会場が一体になれる青山学院記念館

青山学院記念館は、近年新設が相次ぐ「夢のアリーナ」ではない。青山学院大学キャンパス内の体育館だ。大型ビジョンはない。座席もTATのような革張りではない。観客の動線は限られ、トイレには長蛇の列ができてしまう。それも仕方ない。1964年完成の施設は、大学の部活動や行事で利用されてきた。プロスポーツ興行での利用は想定されていない。あくまで学生のための施設だった。

客席でポップコーンをばらまく、SR渋谷のマスコット「サンディー」

短所は長所でもあった。小さな分、2階席最上段からでも選手に声が届く。一体感は最新のアリーナにも負けていなかった。アリーナ席ではチームのマスコット「サンディー」が、客席にポップコーン(を模したもの)をばらまき、2階席では公式パフォーマンスチームが、ファンの声援をより大きくしようと走り回る。スタッフは努力を続け、10季でこの一体感をより強固にしてきた。

◆このアリーナで育ったチームの顔

「僕のプロキャリアは、ここで始まった。リーグと...

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