2026-07-13 HaiPress
1950年代以降の日本における女性写真家たちの足跡をたどり、80人以上の女性写真家を可視化した書籍の英語版・仏語版が、2024年に同時刊行された。タイトルはI’m So Happy You Are Here[あなた(たち)がここにいてほんとうによかった]。写真家・川内倫子(りんこ)の詩を下敷きにしたものであり、川内作品の精髄を捉えた一文でもある。
この大著刊行にあわせて、同名・同テーマで展覧会が企画され、同年のアルル国際写真祭を皮切りに世界巡回が行われた。1970年から仏・アルルで毎夏開かれるアルル国際写真祭は、世界最大規模かつ最古の写真祭だ。そうした国際的かつ歴史的な舞台から、日本の女性写真家たちの検証と顕彰は封切られた。
同企画展の満を持しての凱旋展が、ヒカリエホールで開催中の「まなざしの奇跡日本女性写真家の冒険」展だ。たんなる巡回ではなく、写真批評家・竹内万里子がキュレーションを担当し、欧米巡回展の出品作家26人に4人(今井壽惠=ひさえ、岩根愛、藤岡亜弥、米田知子)が加わり、展示作品数は約130点から約200点となった。
「まなざしの奇跡」展は、1860年代に制作された島隆(しまりゅう、1823~99年)による肖像写真をプロローグとし、山沢栄子(1899~1995年)、杉浦邦恵(1942年~)、岡上淑子(おかのうえとしこ、1928年~)らの写真で第1章が構成された。

島隆《カボチャを持つ島霞谷像》(筆者撮影)
日本で初めて写真師を名乗った女性・島の《カボチャを持つ島霞谷像》は、笑顔の夫を被写体とするガラス湿版写真だ。当時は長...
残り
657/1314 文字
この記事は会員限定です。
無料会員に登録する
有料会員に登録する
ログインして続きを読む
有料会員に登録すると
会員向け記事が読み放題
記事にコメントが書ける
紙面ビューアーが読める(プレミアム会員)
※宅配(紙)をご購読されている方は、お得な宅配プレミアムプラン(紙の購読料+300円)がオススメです。
会員登録について詳しく見る
よくある質問はこちら
07-13
07-13
07-13
07-13
07-13
07-13
07-13
07-13
07-13
07-13